履物を揃える ~脚下照顧の教え~

2019年10月17日

履物を揃える  ~脚下照顧の教え~

 

 

皆さん、幼いころに靴を脱ぐときに靴を揃える様に教わったと思います。ではなぜ、靴を揃えるのでしょうか??実はとても大切にされている教えでグーグル検索【履物を揃える】と検索しただけで120万件以上検索結果がでるほど話題になっているのです。今回は靴を揃える事にスポットを当てていきます。

目 次

はきものをそろえるメリット

「履物を揃えましょう。」全国の小学校や教育機関でもよく取り上げられる題材ですので多くの方が見聞きしたことがあるのではないでしょうか??実際に履物をそろえると、どうなるのでしょうか?実際に多くの学校・企業・研修で取り上げられている教えです。これを実践することで変わった事例を紹介します。

履物を揃えることでの効果・メリット

玄関がきれいになった。 … 他人の靴を揃える様になり、不要な靴をしまう

・靴だけでなく道具を揃えるようになった。 … 整理整頓の習慣化

雰囲気が良くなった。 … 心を揃える

業績が上がった。 … 仕事に対する心構え

実践するだけで素晴らしい事例がたくさん報告されています。はきものを揃える事を徹底することで他の事柄にも通じてくるのかもしれませんね。

 

詩 【 履物を揃える 】

この靴を揃えるという教えを紹介するときに一緒に紹介される素晴らしい詩があります。詩の内容もともて心温まります。味わう様にご覧ください。

「はきものをそろえる」

はきものをそろえると心もそろう

心がそろうとはきものもそろう

ぬぐときにそろえておくと

はくときに心がみだれない

だれかがみだしておいたら

だまってそろえておいてあげよう

そうすればきっと

世界中の人も心もそろうでしょう

とても分かりやすく深く愛を感じる詩ですね。この素敵な詩は一体だれが考えられたのでしょうか??

 

この詩を作ったのは??

こちらの言葉は長野県円福寺住職、藤本幸邦氏(ふじもとこうほう )がつくられた有名な詩です。

藤本氏は終戦直後から戦災孤児救済運動を推進しており、子ども達でも分かりやすく覚えやすい様に脚下照顧(読み:きゃっか しょうこ)の教えを履物を揃えるの詩にまとめたそうです。

 

脚下照顧の教え

脚下照顧は自分以外に要求をせず、自分を見つめなさいという戒めの言葉です。

脚下照顧とは
きゃっか-しょうこ【脚下照顧】の意味
出典:新明解四字熟語辞典(三省堂)

自分の足元をよくよく見よという意。もと禅家の語で、他に向かって悟りを追求せず、まず自分の本性をよく見つめよという戒めの語。転じて、他に向かって理屈を言う前に、まず自分の足元を見て自分のことをよく反省すべきこと。また、足元に気をつけよの意で、身近なことに気をつけるべきことをいう。▽「脚下」は足元の意。転じて、本来の自分、自分自身。「照顧」は反省し、よく考える、また、よくよく見る意。「照顧脚下しょうこきゃっか」ともいう。

 

沢山の書籍にもなっている

この履物を揃えるという事は奥深く、多くの書籍も出ています。その中でもオススメの書籍をご紹介します。

Amazonで平均評価がとても高く5点満点中4.5点と高評価です。機会があれば是非読んで見て下さい。

はきものをそろえる 世界一かんたんな成功法則 / 清水 克衛

 

学校や職場でも活用されている

全国で学校や職場などにも掲示されています。これは小学校のトイレに貼られていたものです。

トイレのスリッパもきれいに並んでいます。使う側も気持ちよく使えますし、きれいに戻そうと思います。

しつけの三原則

はきものを揃えることは教育者に有名なしつけの三原則にもあるようにしつけとしても大切なことです。

森信三(教育者)

『致知』1985年11月号より

1、朝、必ず親に挨拶をする子にすること。

2、親に呼ばれたら必ず、
「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。

 3、ハキモノを脱いだら、必ずそろえ、
   席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。

じゃ、このしつけのコツはというと、
まず、母親自身が、ご主人に対して
朝の挨拶をハッキリするようにし、
また、ご主人から呼ばれたら、
必ず「ハイ」とはっきりした返事をするように
努力することです。

この「ハイ」という一語によって、
その人は「我」を捨てるわけです。

つまりそれまでの意地や張りの一切を投げ捨てるわけです。
同時に、それによって当の本人はもとより、
一家の人びとの雰囲気までが変わりだす。

昔ね、登校拒否の中学生をもって
困り抜いたお母さんから相談を受けたんですがね、
その解決法はただ一つあるだけで、
それは明日からあなたがご主人によく透る声で
「ハイ」と返事をされることですといった。

その人はその通りしたんでしょう、
その子どもはその後11日目には
もう登校しだしたとのことでした。

「ハイ」という言葉が本当にいえたら、
非行少年でも徐々に変わってくる。
ところが、本当に「ハイ」がいえる婦人は
百人のうち、二、三人じゃないかな。

表現を変えればね、これだけの俸給を得るために、
主人がどれほど下げたくない頭を下げ、
いいたくないお世辞をいっているか――と
いうことのわかる奥さんにして、
初めて聡明な母親となるわけです。

人間力.com 森信三師「しつけの三原則」より引用

靴を揃えるかどうかで人の価値の判断が決まる

実際に靴を揃える事でのメリットが分かったと思います。実際に日本では脱いだ靴の状態を見るだけでその方の人間性まで判断されます。きれいに揃えることはマナーや礼儀でもあり、文化を守る事でもあります。脱いだ靴が揃っていると、

 「親からちゃんと躾をされて素晴らしい。」

 「育ちが良く、賢そう。清潔な人なのかな??」

 「礼儀が素晴らしい、人格者だなぁ。」

とみられます。逆に、靴が揃っていない場合、

 「ちょっと、靴を脱ぎ散らかして どういうつもり!?」

 「親から教えられて無いんだろうな。どういう家庭で育ったんだろう??」

 「だらしないなぁ。靴も汚そう。」

このように見られます。靴の脱ぎ方だけで人間性がいいかどうかは100%の判断が出来ませんが、判断材料としてしっかりチェックされます。その上で、人の靴をそっと揃える様なことをすれば客観的見た時にどう思いますか??靴を揃えて貰ったらどう思いますか??皆が気持ち良く過ごすコツ、ヒントがここにありますよね。

履く靴にも気配りを

ここまでで履物を揃える重要性が理解できたと思いますが、それだけでなく靴をきれいに手入れする事も大切にしてくださいね。出世した著名人が出世する前から靴をきれいにしていたという話はよくあります。靴を見ることでよく使われる言葉をまとめました。

 ・足元を見る
 ・靴は履く人を表す
 ・ホテルマンは靴を見る
 ・女は男の時計と靴を見る

皆さん聞いたことがある言葉だと思います。足元の事ひとつとっても大切な事がたくさんありますね。気配りは心配りとも言います。揃える靴をきれいにお手入れしてくださいね。

 

履物がみだれていれば・・・

誰かのはきものが、みだれていたら、そっとそろえてあげましょう。
そんな人がひとりでも増え、そんな子どもが育てば世の中はより素敵になるでしょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。以上、【履物を揃える ~脚下照顧の教え~】でした。この記事が良かったらシェアをお願いします。

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