投資の格言から学ぶ失敗する事の恐ろしさ

投資をする上でうまく成功するには先人の経験や様々な投資手法を学ぶ事が大切です。この記事では格言から学ぶ投資を失敗しない心得から失敗する時の事例を紹介します。

①命金には手をつけるな(いのちがねにはてをつけるな)

株や投資信託などの投資商品で投資をするには余裕資金で行うことが大切です。

今後必要となる大切な命金(お金)まで投資をしてしまっては最悪、無くなってしまう可能性があります。投資の世界でも、貧すれば鈍するのことわざの通り、余裕がなくなると正しい思考と余裕が無くなります。

この格言は投資で大事な資金を投資するなという教訓です。余裕資金で行わないと失敗した時に取り返しのつかないことになってしまいます。

 

最悪な事例ケース①
元々余裕資金で株式投資を行っていた。長年の結果、順調に投資資産が増えて1000万円程になっていたので、思い切って夫婦の老後資金の2000万円も投資に回して有効活用し増やす事にした。当初は順調に増えてかなりの資産の増加に夫婦で喜んでいたがリーマンショックにより、気づいた時には資産が半分になり1,500万円ほど失ってしまった。投資はもうこりごり、今後はコツコツと失った老後資金の埋め合わせと貯蓄を頑張るようにしています。
命金には手をつけるな。大切なお金は投資では手をつけてはいけません。最悪な事態を自ら招いてしまわないように余裕資金で投資を行いましょう。
しげたろう
大事な用途のお金は絶対投資に使ってはいけません。また、余裕資金が少ない状態での投資はリスクが高くなります。投資は余裕資金で。これを肝に銘じて投資を行いましょう。

②相場のカネとタコの糸は出し切るな

投資は余裕資金で行えという教え。凧揚げをする時に糸を全部出してしまうと、さらに糸を出して調節することができなくなってしまうように余裕資金も残しながら調節する余裕を持った投資を行えというたとえ。

実際に全財産を投資しその後、価格が下がれば、買い平均値を安くするためのナンピン買いも出来ず、損切りか、塩漬けと選択肢が無くなり結果的に勝率を下げてしまう。

儲かっているからと過剰な買い増しをするなという意味にもとれます。

 

最悪な事例ケース②
投資を始めて数年。投資信託を毎月1万円ずつ積み立てており、約40万円分ほど投資信託の積み立てが出来ていた。しかし株価や相場が暴落し投資信託の価格も減少。ピンチはチャンス!安くなっているうちに追加購入で余裕資金で証券口座の残り40万円程を一気に購入。しかしその後も投資信託の価格がぐんと減少。しかし購入できるお金もなく静観。その後、じりじりと上がっているがせっかく出ていた利益もマイナスになり少しずつプラスに近づいている状態を待っている。値下がり時に一気に購入せず小分けにしていれば今頃利がたくさん出ていたのでは?と思うと悔しくなります。。。
相場のカネとタコの糸は出し切るなというように、投資の余裕資金は常に残高にも余裕を持たす必要があります。投資は買うか、売るかだけでなく、何もしないという待ちの選択肢も大切になります。
しげたろう
命金には手をつけるなと同じく資金の格言です。投資を始めるとついつい多くを投資商品の購入に使いたくなるのですが、それが間違い。投資に使える余裕資金にも余裕を持たせるように投資を行いましょう。

 

③下手なナンピンすかんぴん

平均購入単価を下げようとナンピン買いをしていて、塩漬けになったり、会社が倒産し株券が台無しになったりして素寒貧(無一文)になるという教えです。無理にナンピン買いを進めて余裕資金にまで手をつけてしまうと命取りになりかねません。

ナンピン買いとは… 保有株の下落時買い増しを行い、株の平均購入単価を下げる手法。

 

 

最悪な事例ケース③
投資を始めて10年。色んな銘柄に分散投資をしていたが、目を付けた株にナンピン買いをし大当たり!大儲けした。これに味をしめて別の優良銘柄もナンピン買いを進めていたが買えども買えども下がる一方。最初300円台で購入したものの、200円台、100円台と徐々に下がった。これ以上下がらないと思い買い増しを続けていたが資金の余裕が無くなってきた。下がったらナンピン買いで買い増ししないと利益が出しにくい事を考えて無理して買い増し。しかしそれでも株価は下がり、配当金も出なくなった。売ると損が確定、今後の値上がりを考えると売れない。完全に大量の塩漬け株が出来上がってしまった。。。
Twitterのつぶやきでも失敗談が。ナンピン買いで購入単価を下げても株価が上がらなければ意味がありません。損切も手札の有効なカード、手段として考えて投資しましょう。

 

しげたろう
割安な優良バリュー株だからといって安易にナンピン買いは危険。実は僕もこれで200株だったのが1200株まで増えた経験があります。ナンピン買い+塩漬けで何とか株価上昇まで耐える事が出来て、利を出す事が出来ましたが多額の投資資金が塩漬けで固定されるのと、このまま下がるか万が一の倒産などを考えた時には恐ろしさを感じました。

④卵は一つのカゴに盛るな

一つのカゴに卵を盛った場合、そのカゴを落とした時に全て割れてしまいます。そうならないように複数のカゴに分けておけばもしもの時に全て失わずに済むという教えです。リスクの高いことをせず、安心安全に確実に儲けられるように分散投資を行いリスクを減らす事は投資の基本です。

分散投資でリスクを減らす事の教えです。一銘柄に集中投資するとリターンは大きく上がるがリスクも大きくなる。あらゆる投資商品を組み合わせた投資信託、時間を分けて購入するドルコスト平均法などリスクを減らす事が投資では大切です。

例えば1銘柄に集中するとリスク(リターンの上下のブレ)が高くなります。当たれば大きいが外れれば大きく損します。実際に下手なナンピンすかんぴんという言葉の通り、1銘柄集中で失敗すれば大変な事になります。

分散投資をする事でリターンを+に持っていく確実で堅実な投資を心がけましょう。

 

最悪な事例ケース④
投資を始めて好きな会社の株を買い続け、株価も上昇、配当金も増配続き。含み益も十分。ずっとこの好きな会社を応援したい!そんな思いで株を買い続けていたが、ある日その会社の不祥事で株価が暴落。それでも好きな会社を応援できればと思い、株価が下がった時に追加購入。しかし、悪いニュースは続き会社は倒産。含み益をもった株は気づいたら価値のないものに変わり、自分の財産は好きな会社とともに消えてしまいました。

 

投資の世界では好きとか嫌いではなく、自分の資産を守るために最善の行動が必要となります。リスクを出来るだけ減らし、リターンを限りなく高める。それが投資家の務めです。卵を1つのカゴに盛らずに複数に分散しながらリスクを減らしましょう。

 

しげたろう
リスクを分散し投資できる商品が投資信託。この投資信託を定額積立する事でさらに時間の分散により、利益を出しやすく出来ます。

 

続いては、リスク対策が必要な項目をお知らせします。格言と共に学び、理解を深めていきましょう。

投資で大切なリスク対策

【初心者向け】簡単に低リスクで投資を始める方法 ~資産運用のススメ~


資産運用には様々なテクニックがあり、損失によるリスクを抑える方法がたくさんありますので学んで対策しましょう。基本は分散投資でリスクを抑える事です。

・時間の分散 長期投資・ドルコスト平均法(積立投資)
→長期投資は値上がり+複利で増やす事ができる。

・投資商品の分散

・投資先の地域の分散

・小額からはじめる。
→投資のコツは『コツコツと』

・焦らずじっくりと学ぶ

・複数のネット証券会社の証券口座を持つ

 

資産運用をするのに初心者におススメなのは、投資信託の定額の積立です。投資信託自体、様々な金融商品が組み合わさっているので、積立で時間の分散をする事でよりリスクを抑える事が出来ます。また、複数の証券会社のネット口座を持つと各証券会社のメリットを享受出来る上、購入できる商品の幅や入ってくる情報量が変わります。

初心者の方は、複数のネット証券会社の口座を開き、実際に操作してみて自分が使いやすい所をメインにして使っても良いでしょう。

 

 

以上、投資の格言から学ぶ失敗する事の恐ろしさでした。最後までお読みいただきありがとうございました。

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