近畿大学の「平成27年度近畿大学卒業式」での山中伸弥教授のメッセージがいい話で胸に響く事で話題になっています。今回はその山中教授のメッセージをご紹介します。卒業生、約5,000人の胸に響いたメッセージは未来にむけ挑戦する若者の心に希望の種、そして糧となることでしょう。
動画・音声が見れない方は全文をテキストに文章化したコチラをご覧ください。
平成27年度近畿大学卒業式 京都大学iPS細胞研究所 山中伸弥教授メッセージ 【全文 文章化】
iPS細胞研究所 山中伸弥氏とは
ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授。実は山中教授は最初から天才で優等生の道を歩んで来たのではなく、邪魔者扱いされるような出来ない側の人間でした。そんな山中教授教授がどんな風に歩んできたのか、わかりやすいムービーがこちらで紹介されています。
↓ムービーのリンク↓
NHKスペシャル ノーベル賞・山中伸弥 iPS細胞“革命”より
番組詳細
ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授。生命科学の常識を覆し「細胞を初期化」するiPS細胞の作成に成功したことが受賞につながった。iPS細胞とはいったいどんな細胞なのか。再生医療や病気の解明など「医療革命」を起こすとされるiPS細胞研究の最前線はどこまで来ているのか。山中教授の偉業達成までの知られざる道のりをたどりながら、ロングインタビューで山中教授とiPS細胞の世界に迫る。
iPS細胞研究所 山中伸弥教授メッセージ
それでは、平成28年(2016年)3月26日(土)「平成27年度近畿大学卒業式」での山中伸弥教授の胸に響くメッセージをご覧ください。
iPS細胞研究所
山中伸弥教授メッセージ
平成27年度近畿大学卒業式
塞翁が馬とは
山中伸弥教授がおっしゃった塞翁が馬(さいおうがうま)とは【人生の幸不幸や吉凶は変転するものであり、人間の予想や思惑どおりにはならない。】という意味です。
さいおうがうま
塞翁が馬意味
人生の幸不幸や吉凶は変転するものであり、人間の予想や思惑どおりにはならない。例文
会社を首になったからってそんなに落ち込むな。人生万事塞翁が馬って言うじゃないか。あの会社をやめたから今があるって言える時が来るかもしれないぞ。出典
『淮南子えなんじ』人間訓……『淮南子』とは: 前漢の武帝の頃書かれた思想書。淮南王劉安(B.C.179~B.C.122)が編纂。道家思想を中心に儒家・法家・陰陽家の思想を交えて書かれている。淮南王劉安とは:漢の高祖(劉邦)の孫。武帝に対する反乱を企てて自害。学問や文化を愛し、方術の士を招き、諸思想を収集して『淮南子』を編纂した。「塞翁が馬」の故事
塞翁が馬
国境のとりでの近くに、運命判断など占いの術に長けた老人の一家がありました。ある日飼っていた馬がなぜか突然国境の外、胡人(北方の異民族)の住むあたりに逃げていってしまいました。人々が見舞いにやってくるとこの老人は「今度のことは福を呼び込んでくれるかもしれんよ」と言います。
それから何か月かして、この逃げた馬がなんと胡人の飼っている立派な馬を何頭か引き連れて戻ってきました。人々がまたやってきて「良かった良かった」と祝福すると老人は
「これは災いをもたらすかもしれんよ」と言います。
この老人の家では良馬をたくさん飼っていたのですが、ある日老人の息子が馬から落ち足の骨を折ってしまいました。人々が見舞いにやってくるとこの老人は
「今度のことは良いことかもしれんよ」と言います。それから一年が過ぎ、胡人が大挙して国境を越えて侵入してきたので、体の頑健な男子はみな兵隊にとられてしまいました。彼らの多くはこの国境のあたりで戦死しましたが、老人の息子は足を悪くしていたため徴兵を免れ、親子ともども命拾いしたということです。
この物語が故事成語「塞翁が馬」となりました。
僕の個人的な感想
ノーベル医学・生理学賞を受賞した京都大学の山中伸弥教授は頭がよく、エリート街道まっしぐらな方だと思っていました。
ところが意外や意外!邪魔中(じゃまなか)と言われていた過去があり、不遇の時代を過ごし苦労をしていたのは驚きました。そして紆余曲折、二転三転した中で学んだ山中教授の苦労話、塞翁が馬の心構えの話、体験談はとても分かりやすく、聞いていて身の引き締まる思いです。
このスピーチから学び、塞翁が馬の心構え、勝って兜の緒を締めよと自分に問いかけ、成長していきたいものです。
みんなの感想
深すぎました。良いことがあったら悪いことがあるし、悪いことがあったら良いことがあるって思ってたら良いよ、っていう話だったんですけれども、山中教授の苦労が垣間見れてとても貴重なお話です。
「平成27年度近畿大学卒業式」iPS細胞研究所 山中伸弥教授メッセージ https://t.co/gsc51M9LtU
— よしぴー (@firstbumpofrice) September 25, 2018
そして最後は、山中教授(近大スピーチ)
これはまさに学術的なスピーチ・ことわざの説明(人間万事塞翁が馬)
・そのことわざに合わせた実体験を述べる
・再度ことわざの説明と共にメッセージ— やまたりょう (@yamarimou) May 1, 2019
以上、【動画】いい話!iPS細胞研究所 山中伸弥教授のメッセージが胸に響く!でした!
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