今回は人生の為になる百獣の王のお話を紹介します。
今では皆さんご存知の百獣の王を目指している武井壮さん。テレビではタレントとして魅力的なキャラクターですが、冗談やネタで百獣の王を目指しているのではなく本当に目指しているスゴイ人なのです!!
そんな武井さんの「大人の育て方」の全文を紹介しましょう。
動画で見たい方は下記の動画の記事をご覧ください。
【マジ凄い!】武井壮の「大人の育て方」まとめ
※読みやすい様に原文から編集しております。(加筆、要約等)予めご了承ください。
オトナの学校 講師 武井 壮
武井壮の自己紹介
オトナの学校、講師を務めさせて頂く、百獣の王 の 武井壮 でございます。宜しくお願い致します。
なんだか最近の世の中を見ていますと、オトナと子供が逆転してんじゃないかな?そんな風に見えるですね。子供達は自分の好きな事を楽み、反面、オトナ達は我慢して仕事頑張って、「世の中つまんない」なんて言ってたりとか。これって僕はおかしいんじゃかないかと思っているんですよ。
今回、僕のお話のテーマ「オトナの育て方」なんて、偉そうなタイトルになってますが、どう生きてくのがオトナのあるべき姿でしょうか?今回は僕が芸能界の中で考えさせられた事を皆さんにお話しします。
僕は42歳で今日も短パン履いてまだオトナになり切れていないなと思う部分が凄く沢山あるんです。仕事も動物の倒し方を説明したり、ジャングルでサバイバルやったりとか、凄く子供っぽい事です。その仕事が凄く僕の大好きなことで、今最高の毎日を過ごしているんです。
僕の幼少期 ~学校に行くために必死だった~
そんな僕の幼少期の話ですが家族と縁が無い家庭で育ちました。母親がいない上、ワイルドな父親が他にも家庭を持っていました。兄と二人兄弟で、父となかなか一緒に住む事ができなくて、子供の頃から子供だけで暮らしていたんですね。
僕等は子供の頃、毎日洗濯炊事とか全部自分達でやり、なんとか学校へ行かなきゃいけない。それが当たり前の育ちだったんで、当時はしんどいなんて感じてはいませんでした。何で他の家にはお父さんお母さんいるのに、うちにはいないの?位は感じていました。
学校も行きたかったしスポーツもやりたかった。何とか頑張って学校に行きたい。でも、学費が無かったんで、私立の成績が1番だと学費も入学金も全部免除の学校に入って、6年間全部タダにすることができたんですね。でもその時って、僕が勉強できたわけでもしたかったわけでもなくて。やんなきゃ学校に行けないっていう状況だったんです。だから、しょうがないから授業を真剣に一番前の席で真剣に受けて、とりあえず教科書を一学期目に貰ったら全部先に読んじゃう。向上心や向学心があったわけでも何でもなく、それをしないと学校に行けないという強制だったんですね。
社会人が毎日朝から晩迄、会社に行かないといけないのと同じような感覚で子供頃を過ごしていたんじゃないかなと思うんです。今は芸能生活させて頂いて収入とかもやらしい話ですけど、かなりオトナになってきましてですね。(笑)
アスリート時代の気付き ~スポーツを極める事はギャンブルだ~
アスリート時代、陸上で日本チャンピオンになり、年収100万程、多い年で200何十万だったんです。でも今では二ケタ位あがりました。僕はスポーツで生きて行こうと、身体能力とかで自分は社会から逃げ切ってやろうと小学校4~5年生位の時に思った時期があったんですね。
ただね、日本の社会は厳しくて。遊びやスポーツで人生出来るほど甘くは無いのが大半の見方なんですよ。スポーツ界の現状で殆どの人が失敗し、大学くらいまで沢山やっても、上手くいきません。
でも失敗したくないわけですよ。なんとか成功してやろうと思って。僕のスポーツのトレーニング理論になりますが、例えば、スポーツしたいと思っている1人の子供がいて、こんぐらいの能力を持っていたとします。この中の線の長さは基本的に同じだと思って下さい。
例えば一年トレーニングして能力が伸びた、例えば筋力が強くなったとか、そういった事が起きた場合は、この線が大きくなっていくと思って下さい。
でも、そうじゃない場合、例えば野球をやります。野球の練習を猛烈にします。バッティング練習、何千球も売って素振りして、そのバッティングの能力が高めたとします。その状態ってこのおんなじ子がやってそうなった場合はどうなるか?この丸い能力が縦にこうゆう風に、こうやって伸びるんですね。1つの業界で何か頑張るということは、それを縦に凄いとんがりを高くして伸ばして行くこと。この(縦に)高く伸びた状態が凄く技術の高いアスリートということなんですよ。
陸上選手もそうですけど、100mを10秒0で走れなんて人は、殆ど横幅が無いような状態。だけども、この状態って他のことに関してド素人なんですよ。だから、多くのアスリートとか学生さん達が、すごい一生懸命スポーツを10年間頑張ったんだけど、社会へ出てお金を貰って、プロのスポーツ選手として殆どの人が活動出来ないのが現状なんです。
ほんとにギャンブルなんですよ。
実際に僕自身、大学時代に出会った陸上競技で2年半くらいで陸上の10種競技の日本チャンピオンになれました。陸上の10種競技って殆どの人が知らないでしょ。10種競技知っている人います?殆どいないんですよ。誰もお前等のやっていることなんて知らないよっていうのが現状だったんですよ。
それでお金を稼ぎ経済価値を生むということが全く出来なかったんですね。
そして30代 ~物事の価値を生むのは人が求め数だと気づく~
それから学んでいきました。世の中で何か価値のあるものってどういうものなんだろう?そんな時期を過ごし、30歳位の頃に衝撃的な出来事がありました。僕、31歳から39歳まで8年間、家が無くもがいている時期、ある芸能人や芸人さんと出会って、一緒にご飯食べさしてもらったり、野球を一緒にやったりするようになりました。
その人達がテーブルついて話し出すと、皆ワ?ッ!!って笑い出したり笑顔になったりするわけですよ。これが衝撃的で。「この人達は俺の欲しいものを持っている、魔法使いじゃないですか」と。その頃、歌手の森山直太朗君、ピエール滝さんとか色んな人に出会っているんです。
その人たち、ライブで唄うだけで5,000人、10,000人の皆が泣いたり、喜んだりするわけですよ。なるほど!俺に無くて、この人達にあるのはこれなんだなと、ちょっとずつ気づき始めるんですよね。物事って何が価値を生むかって言ったら、やっぱりこれなんですよね。簡単ですよ。
「人が求めるもの、数だけなんですよ。」
スポーツの僕のクオリティってある程度高いものだと思うんです。各分野で日本一を取れる能力もあり、クオリティ自体は凄く高い、でも価値が無い。何故なら、それを人が求めている数が凄い少なかったからなんですね。
例えば、世界で最高品質の何か商品を1個作りましたと。明らかに地球上で最高の品質のものなんです。だけれども、誰にも告知していないんで1つも売れていません。これって社会的価値無いですよね?
でも、世界で10番目位のものなんだけれど、世界中の人が使ってて、世界中の人が欲しがってて、一年に10億個売れます。これって凄い経済価値を生みますよね?それが社会的な価値だと思うんですね。
陸上競技って世界中で誰もが知っているメジャースポーツですが、日本の陸上競技って100、200M、400Mとか色んな競技あります。大体25種目、女子もあるから、日本選手権は50種目ある。日本選手権は50人が50種目に出てているので2500人いるわけです。日本最高峰の大会に出場する選手が2,500人なんです。
それで国立競技場ですが50,000人位で満席と言われてます。2,500人が50,000人埋めるには、1人の選手がたった20人呼べば50,000人が満席になります。でも、一度も陸上の日本選手権が満席になっているのを俺は見た事がないんです。
2,500人のその道のトップの選手達が争う、年に一回しかない大会を足を運んで見に行きたい思う人が、ぶっちゃけ10,000人いるかいないかなんですよ。ってことはこれ以下の価値だということ。一人一人の選手の価値って。1人に対して20人位も埋めていない。これが今のスポーツ界の現状です。
自分主体から人が求める価値観へ
さっきも言ったエンターテイナーの方に出会い、その人達が出会う人、出会う人を笑顔にしていくのを見てこういうことだな。人が求めているってこういうことなんじゃないかって思って。そこから、自分が成功したいと思ってやっていただけのスポーツを変えてみたんですよ。
世の中の人が僕を彼等みたいに楽しみに見てくれている人になれないかって思い出したんですね。人の価値とか商品の価値っていうのはそのクオリティじゃないんですよね。スポーツのクオリティでもなければ、商品のクオリティでもなければ、トークの面白さだけでもないんです。それを見て喜んでくれる人の数だっていうことに、30歳位の時に気づいてその活動を始めたんですね、
でも、僕には人を楽しませるトークの術も何も無かったんです。その日から家を借りることをやめました。自分の服やカバンにICレコーダーを仕込んで芸人さんが集るバーに行きワーッ!と笑いが起きているとこを全部編集して、繋いだCDを車の中でずっと流し、聞いていたんです。8年ずっとその人達の声の感じと間を全部まねして、車の中で一言違わず喋れるようになりました。
今年、世界マスターズ陸上で40歳以上のオジさん達が、1番足が速い人を決める大会で金メダルとらして頂きました。現役選手に方が全然早いタイムで走るにもかかわらず、大した記録じゃない僕の優勝が決まった1時間後には
ヤフーニュースのトップになっていたんですよ。本当に僕は有り難いことだなと思っていて。
僕が今持ってる価値とか、頂いている収入とかは自分のクオリティで手に入れてるもんじゃなくて明らかに、僕に皆さんがつけてくれているものだと思うんですね。どんな仕事しても、どんな趣味持っても、どんな希望持てて、どんな夢があっても、それを誰かが必要としてくれなければ、僕は価値が無いと思います。
それは30歳位の時までに、日本一のクオリティを保っているにも関わらず、一円も稼げなかった僕が一番感じたことであり、真実じゃないかと思うんですね。だから、できる限り若いアスリート達には僕みたいなタレントのことを羨ましいと思って欲しいんですよ。
何であの人の記録は大したことないのに、あんなに色んな人に応援してもらって、沢山のお給料貰って、自分の好きなスポーツを自分のお仕事に出来ているんだろう?20人にも満たなかった自分のチャンピオンとしての能力が、今は皆さんのお陰で何百万、何千万ってものなっているってことなんですね。
僕こういう事を全く知らなかったんです。スポーツやる時も、始める時も、チャンピオンになった時も。でも、オトナになってからどんどん勉強して。朝から晩迄お仕事があっても必ず一日が終わった後で一時間トレーニングをする。自分が持っていなかった能力を少しでも磨いて、昨日の僕より、今日の僕が成長してあげるようにする。
それと、今僕全く知らない事。例えば初めて聞いたニュースを一時間必ず調べる、勉強するってことを。この2時間だけは、どんなに遅くて間が無くても自分にプレゼントしてあげるようにしてるんですね。わたくし、武井壮、は1番子供ですし、一度も就職したことありませんし、どうしようもない子供ですけども。もしかしたら、この子供のまんまずっとこのオトナな社会を歩いていけるじゃないかな、なんていう幸せを感じております。
是非、皆さんにも一日10分でも30分でも、今自分の持ってない知識や能力をより伸ばして下さい。オトナになって夢が絶対に叶うよって、メッセージを送りたくて、今芸能界でスポーツをやっています。
子供達がより無邪気に子供時代を過ごして、オトナになってもうちのお父さんみたいに一日一時間使って夢が叶うんだから。1個位スポーツ失敗したって 勉強失敗したって、受験失敗したって就職活動失敗したって、いつ迄立っても夢を見れるよと。俺の背中見とけと、俺は毎日自分の時間使って夢叶えってから、おし叶ったと、ほらみろよと、一緒に成長していけないかなと。それが本来の子供とオトナの関係じゃないかと。それがオトナの育て方なんじゃないかな?って、今の僕が感じる全てでございました。
武井壮のオトナの学校、オトナの育て方」、講義をこれにて終了させて頂きます。本日はご清聴ありがとうございました。
オトナの学校 「大人になっても夢は叶う」
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【マジ凄い!】武井壮の「大人の育て方」