日本のハロウィンがカオス!ハロウィンを正しく知り楽しむ方法

Japanese Halloween has become a problem.How to know and enjoy Halloween correctly.

 

日本でも過熱したハロウィンの盛り上がりが近年話題、問題となっています。今回はハロウィンについて考えてみましょう!
In recent years, the excitement of overheated Halloween has become a topic and problem in Japan.Let’s think about Halloween this time!

ジャック・オー・ランタンの画像

そもそもハロウィンって何なの??

ハロウィンの由来、なぜ仮装するのか?皆さん、ご存じでしょうか??

ハロウィンはもともとは海外の秋の収穫を祝い悪霊や災いなどを祓う宗教的な歴史のあるお祭りの行事でした。長い年月をかけヨーロッパ各地、アメリカ、そして日本、世界へと広がり各地域の宗教や行事と混ざりそれぞれに発展しています。日本では収穫の祝いや宗教色は無くなり、コスプレをして賑わうフェスの様な異様な盛り上がりをしています。

ハロウィンとは!?

ハロウィン、あるいはハロウィーンとは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。
※ウィキペディア ハロウィンより参照

ハロウィンの起源とは無関係に日本では仮装して楽しむ部分がクローズアップされフェスさながらの盛り上がりで近年問題視されています。そもそものハロウィンの起源や歴史を知れば日本人のハロウィンへの考えも改まるかも知れません。いくつかのサイトからポイント部分を引用しましたのでご覧ください。

【教えたくなる雑学】ハロウィンで仮装をするのは、悪霊から身を守るため!?

秋のイベントとして年々人気が高まるハロウィン。でも、その由来や作法について、皆さんはどれだけ知っていますか?実は、ハロウィンとは二千年以上もの歴史があるお祭りなのです。長い年月を経て、ヨーロッパ各地そしてアメリカへと伝播し、宗教行事や各地の風習と複雑に混ざり合って発展していきました。

由来は古代ケルト民族にあり
ハロウィンの習慣はいつから始まったのか。
その起源は、紀元前のケルト民族にまでさかのぼります。
古代ケルトでは11月1日が新年で、前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれました。またこの日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。日本でいえば「大みそか」「秋祭り」「お盆」が一度に来るようなものだったのです。
その後ケルト民族はキリスト教化していきますが、祝祭の習慣は残り、キリスト教会が11月1日を「諸聖人の日」を意味する「All Hallo」と定めたことから、その前夜=「All Hallo Eve」 が転じて、ハロウィンと呼ばれるようになったと考えられています。
仮装は悪い霊から身を守るためだった
ハロウィンには、先祖の霊だけでなく、悪魔や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってきます。人々は、それらと同じ格好に仮装して仲間だと思わせ、身を守りました。魔女や悪霊の仮装やメイクは、現在でも定番中の定番です。

ハロウィンを楽しむ人々

19世紀、ハロウィンは移民とともにアメリカ大陸へ渡り、娯楽性の高いイベントとして人気を博します。そして1950年代にアメリカでホラー映画が流行ると、ドラキュラやフランケンシュタインといったモンスターたちが仮装に加わりました。現代では宗教色はほとんど薄れ、完全な娯楽イベントとして、映画やマンガのキャラクターもコスチュームのネタとなっているのは皆さんもご存知のとおりです。

昔はカブで作られていた!「ジャック・オ・ランタン」

ハロウィンと聞いて真っ先に思い浮かぶ「ジャック・オ・ランタン」「トリック・オア・トリート」の風習も、実はアメリカで確立されたもの。
“意地悪なジャックは、悪魔をだまして生き長らえたため、寿命が尽きたのに天国へも地獄へも行けなくなり、カブで作ったランタンを持って永遠にさまよい続けている” ——— アイルランドの古い民話を元にした「ジャック・オ・ランタン」は、アメリカでカブからカボチャへと姿を変えます。当時のアメリカではカボチャのほうが手に入りやすかったからです。

トリック・オア・トリート

「トリック・オア・トリート」がハロウィンの風習として定着したのは、1950年代になってから。子どもたちが食べ物を集めて回る風習は古くからありましたが、1920年代に初めてこの言葉が登場し、徐々にアメリカ全土へと広まります。ついには映画のタイトルや募金活動の名称にまで採用され、見知らぬ子どもの訪問を怪しむ人はいなくなったのだそう。楽しく仮装をしてお菓子をもらえる「トリック・オア・トリート」は、現在に至るまでアメリカの子どもたちにとってハロウィンの中心的なイベントです。

日本では「トリック・オア・トリート」こそ根付かなかったものの、仮装パレードは全国各地で開催され、コスプレも本場アメリカを凌ぐクオリティを見せています。ハロウィンにちなんだお菓子や料理、パーティへの参加も楽しみの一つ。コンビニやスーパーのお菓子棚に並ぶ、期間限定フレーバーやアソートパックは、食べる前からワクワクしますよね。秋の終わりに、大人も子どもも一緒になって非日常を味わえるイベントとして、ハロウィンを目一杯楽しんでみませんか?

※おいしさと健康 Glico  【教えたくなる雑学】ハロウィンで仮装をするのは、悪霊から身を守るため!?より参照

上記はお菓子のグリコのサイトから引用しました。続いて内容が重複しますがご覧ください。

ハロウィンの起源や由来、仮装の意味
そもそもハロウィンってどんなお祭り? 正確な期間は?
ハロウィンは、キリスト教の諸聖人に祈りを捧げる祝日「万聖節」の前夜祭として行われるヨーロッパ発祥のお祭りです。秋の収穫をお祝いし、先祖の霊をお迎えするとともに悪霊を追い払うお祭りで、日本でいえばお盆にあたる行事になります。現在は10月31日がハロウィンとして定着していますが、正確な期間は10月31日~11月2日。キリスト教では、この期間、この世に戻ってくる死者の魂を慰める行事を行っています。

ハロウィンはいつから始まった? 起源と由来をおさらい!

ハロウィンは、古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源といわれています。古代ケルトでは、11月1日が新年とされ、大晦日にあたる10月31日の夜に先祖の霊が家族に会いに戻ってくると信じられていました。しかし、悪霊も一緒にやって来て、作物に悪い影響を与えたり、子どもをさらったり、現世の人間たちに悪いことをするといわれていました。そこで人々は悪霊を驚かせて追い払うことを思いつき、仮面をかぶったり、仮装をしたり、魔除けの焚き火を行ったといわれます。
やがて、キリスト教圏へ広がりましたが、最近では宗教的な意味合いが薄れて大人と子どもが仮装をして楽しめるイベントになっています。

ハロウィンのかぼちゃ、ジャック・オー・ランタンとは?

ハロウィンのシンボルとしてよく目にするのが、目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタン。実はこのランタンには、「ジャック・オー・ランタン」という名前が付いているのをご存知でしたか? ジャックとは、アイルランドの物語に登場する男の名前。生前、悪いことばかりしていたジャックは、魂を取ろうとやってきた悪霊を騙したため、地獄に堕ちることもできず、死んだ後もランタンに火を灯して闇夜を歩き続けたというお話です。
ちなみに最初はカブでしたが、アメリカにハロウィンが伝わってからかぼちゃになったそう。「ジャック・オー・ランタン」は、日本でいう鬼火のような存在。怖い顔にくり抜いて部屋の窓辺などに飾ると魔除けの役割を果たし、悪霊を怖がらせて追い払えるそうです。

ハロウィンの時にどうして仮装するの?

ハロウィンになると先祖の霊と一緒に悪霊もやってきて、人間たちに悪運をもたらしたり、いたずらをするため、魔女、ゴースト、ゾンビ、ドラキュラ、ガイコツ、黒猫、狼男、フランケンシュタインといった恐ろしい怪物や怖いものに仮装し、悪霊を怖がらせて追い払うのが習わしになっています。また悪霊と同化することによって、悪霊がもたらす災いを遠ざけるという意味もあるようです。
日本ではハロウィンイベントで仮装パレードやコンテストが行われ、個性豊かな仮装を楽しんでいます。

ハロウィンの合い言葉、トリック・オア・トリートとは?

ハロウィンといえば、魔女やモンスターに扮した子どもたちが街を練り歩き、「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれなきゃ、いたずらしちゃうぞ!)と玄関先で声をかけてお菓子をねだる風景が名物。「トリック・オア・トリート」と言われたら、大人たちは「ハッピーハロウィン!」と答えて、お菓子を渡すのがルールになっています。もし、お菓子をあげなかったら本当にいたずらされちゃうかも!? お菓子は悪霊を追い払うなどの意味があるそう。
日本では家をまわる風習は定着していませんが、家族や友達とのハロウィンパーティやイベントに参加する時に、キャンディーやチョコレートなどの小さなお菓子を用意して交換し合うのも楽しそうですね。

 

※Let’s ENJOY TOKYO<起源や由来、仮装の意味は?ハロウィンの疑問まとめより 一部参照

いかがですか??もともとの『収穫を祝う、悪霊を祓うお祭り』の事を考えると日本のハロウィンの状態は異常ですよね。悪霊を払うための仮装をして悪霊と同じことをしている方もいますので何のためにハロウィンを行っているのか疑問を抱きます。

ジャック・オー・ランタンの画像

日本のハロウィンで街は人混みであふれる

近年、日本のハロウィンでは多くの人が中心街の路上に集まり、人混みがすごい状態です。2018年のハロウィンでは渋谷で酒に酔った群衆が軽トラックをひっくり返したり、火災、痴漢、自動販売機の破壊など暴徒化したのもあり、渋谷区では2019年よりハロウィン期間中の路上飲酒禁止の条例が出ました。これは昨年の暴徒化した状態のツイートです。

2019年の渋谷のハロウィンでは路上飲酒禁止の条例と厳戒態勢の影響もあってか例年と比べ「安心できる」、「治安が良い」といった声もあがりました。ただそれでも人混みの状態はカオス。そんな最中、多くの参加者がコスプレを楽しんだり撮影をしていました。

すごい人混みです。動画でもご覧ください。

YouTube動画より 渋谷の様子

【狂乱の渋谷ハロウィン】「飲酒禁止」もカオスなセンター街

2019渋谷ハロウィン第一部

2019年【ヤンキー車両】集合する【渋谷ハロウィン】10月31日

人だけでなく車両も集まってきています。

ジャック・オー・ランタンの画像

なぜハロウィンで人は集まるのか??

なぜハロウィンで人がこんなにも集まるのでしょうか?現代ビジネスで面白い記事がありました。

現代ビジネス なぜハロウィンは日本でこれほど大ブームになったのか

●つまるところ「アメリカの祭り」
ハロウィンのひとつのルーツは、キリスト教が世界を覆う以前(4世紀より前)の古代の祭りにあるようだ。秋の祭りである。そのあと、キリスト教がヨーロッパ世界(もとローマ帝国)の精神的支柱となるにつれ、この古代の祭りを「万聖節」としてキリスト祝祭の一日にしようとした。キリスト教の世界戦略のひとつである。それぞれの土地に〝キリスト教的ではない〟土俗宗教的な祝祭が残っていたとき、キリスト教はそれを排除するか、それが難しい場合は〝キリスト教が定めた祝祭日〟とすり替えてきた。

代表的なのはクリスマスである。もともとあれはローマ帝国での冬至の祭りだった。一陽来復。太陽がここからどんどん栄えていく日として、太陽信仰的な土俗宗教で大事にされていた日である。その冬至の祭りを〝キリストが神の子として降誕した日〟にした。もちろん12月25日はキリストが生まれた日なんぞではない。そもそも、ナザレのイエスが生まれた日はまったくわかっていない。たぶん記録されていない。イエス本人さえ自分の生まれた月日を知らなかった可能性が高い(イエスを人として考えた場合ですけど)。

しかし4世紀に降誕した日を決めなければいけなくなったとき、ローマ帝国での土俗的祝祭日だった冬至の日を指定したのである。冬至の祭りは、わりときれいに「キリスト教の祝祭:クリスマス」として覆われた。ただ、秋の祭り・万聖節はキリスト教以前の土俗的な要素が強く残ったままである。ハロウィンはキリスト教の祝祭ではない。キリスト教でも覆い隠すことができなかった古来の悪魔祓い(のようなもの)の名残りがある。ハロウィンは、つまるところ「アメリカの祭り」でしかない。おそらくイギリスあたりに端緒がある万聖節の前夜の騒ぎは、アメリカで大きく広まり、アメリカの祝祭となった。ルーツをさぐれば、キリスト教以前の祭りにつながるが、そこまでの検証に意味があるわけではなく、単に「アメリカの祭り」だと考えていいとおもう。

●日本での起源
ハロウィンを日本でも騒ぐようになったのは、そんな昔ではない。私が初めて街で見かけたのは、平成になった年、1989年である。平成元年の10月31日は火曜日で、その夜、山手線に乗っていると、仮装した小悪そうな西洋人が車内を走り回ったのだ。悪ふざけをしています、というのがわかりやすく、ああ、これが噂に聞くハロウィンかとおもったのだ(映画を通してその存在を知っていたばかりだった)。

雑誌記事で調べると、この1989年のフライデーに山手線で騒いでいる外国人の記事があったから、本当に目立つように騒いでいたらしい。新聞を見ると、1995年に大阪の環状線で、1997年にはまた東京の山手線で、仮装した小悪い外国人、100人から200人が電車に乗ったり降りたりして、大騒ぎしたという記事がある。どうもぐるぐる回る電車が、小悪い西洋人は好きなようである。

ただその後、あまりハロウィンを見かけなかった。どこかで行なわれているが、こぢんまりした季節のイベントという印象だった。地蔵盆とか、亥の子祭りのようなものだ。目立ってやっていた場所としては、東京ディズニーランドがあった。いまでこそハロウィンは渋谷スクランブル交差点のものという印象が強いが、それまでは、東京ディズニーランドが独自にがんばっている、というイメージが強かった。ディズニーランドでは1990年代末からハロウィンイベントが始まっていた。毎年頻繁に行っているから、始まり出したときの印象は残っている。調べると1997年からの開催である。10月31日のハロウィン当日限定でのイベントだった。1998年の10月31日が土曜日、1999年が日曜なので、ここから盛り上がりだした。日付けが決まっているので、曜日によって騒ぎの規模が変わってくるイベントである。

2000年代に入っても似たような状況で、10月31日におおっぴらに仮装して練り歩く場所があまりなかったので(川崎市ではパレードをやっていたらしいが)、仮装好き(コスプレイヤー)がここぞとばかりにディズニーランドに集まっていた。誰かに見つけてもらおうと園内をうろうろしている背の低いジャック・スパロウなどが印象的だった。これが2000年代の前半である。まだディズニーランド内だけで騒いでいる印象が強かった。

●転機は2009年
2003年くらいから、別のほうに広がっていった。小さい子を持つお母さんたちから、ハロウィンパーティの話を聞くようになった。幼稚園のママさんたちが、秋の子供のイベントとして語るのをときどき聞くようになった。けっこう大変なのよ、と言いつつ若い母たちは何だか楽しそうだった。2000年代当初は、小さい子どもたちと母、それにディズニーランド周辺のイベント、という規模のものだった。ハロウィンが一般的になった、と感じたのは2009年からである。ディズニーパークには、ディズニーランドとディズニーシーという2つのパークがある。

ランドはアメリカ世界そのものであるが、シーの入り口はヨーロッパを模している。入ったところから火山にかけては「イタリア」をイメージしたエリアであり、入場者はここを通らないと奥へ進めない。ディズニーランドではしきりにハロウィンイベントを行っているのに、ディズニーシーは2001年の開園以来、ハロウィンを行っていなかった。アメリカではないからだ。なんだか律儀だなとおもっていた。ディズニーシーにも一部に「アメリカエリア」があり、2008年にこのエリア限定でハロウィンの飾り付けがおこなわれた。この「アメリカエリア(アメリカンウオーターフロント)」だけハロウィン飾りをして、ヨーロッパエリアやジャングルエリア、アラビアエリアなどでは(人魚エリアや、ネモ船長の秘密基地エリア、発見の港エリアも含め)おこなわないという徹底ぶりに、感心した。ハロウィンはアメリカのものでしかないというのも、この2008年のディズニーシーであらためて実感した。ただしそれは2008年だけだった。

2009年から全エリアで「ディズニーシーのハロウィン」が開催され、大人気となった。シーの入場者数がランドと拮抗するようになったのは、ハロウィンを開催してからだとおもう(私個人の分析)。ただ、2009年のディズニーシーのハロウィンは、ヨーロッパらしさを残そうとして、貴族の仮装舞踏会という仕立てになっていた。怪傑ゾロのマスクのようなものでミッキーたちも顔を隠し、ヨーロッパらしい、貴族ぽい雰囲気で展開されていた。なんだか、ヨーロッパはアメリカと違って優雅なのよ、というメッセージを発しているようで面白かった(大阪に対する京都のポジションを連想してしまった)。

2009年からディズニーのハロウィンが変わった。それはディズニー以外でのハロウィン・イベントが盛んになったからだろう。2009年がハロウィンの転機である。10月31日が土曜日になるごとに盛んになっていく。2009年のハロウィンは、土曜日だった。次に土曜日になったのは2015年で、このときから渋谷スクランブル交差点の大騒ぎがニュース定番となった(次の土曜日は2020年である。東京五輪直後のハロウィンは大きく騒ぎそうで楽しみである)。

●クリスマスとハロウィンの関係
2003年から静かに広まり、2009年から広く認知されたのは、「クリスマスイベント」とも連動している。日本のクリスマスは、けっこう古い。明治末年以来(年を限定するなら明治39年1906年以来)日本人はクリスマスに騒いでいる(拙著『愛と狂瀾のメリークリスマス』講談社現代新書を参照いただきたい)。

近年で大騒ぎになったのは1980年代後半から90年代にかけてである。この時期に初めて「男と女がロマンチックに過ごす日」となったのであるが、そのおり使われている金額は破壊的だった。バブル期、金が回りだすと、なぜか「ロマンチックに過ごさないといけない」という空気が強くなったのだ。(おそらく女性が消費の主導者になったからではないかとおもわれる)。1991年以降、不況である、と言われ続けたが、しかしバブル期に高騰したイベント費用は下がらず、クリスマスイブは「散財する日」として20世紀最後の十数年、君臨しつづけていた。それが落ち着くのが2003年ころである。

また「クリスマスは男女でロマンチックに過ごすもの」という意味不明の強制は、2009年あたりから緩められていく。「クリスマスを一人で過ごす特集」や「みんなでホームパーティして安上がりに済ます」という提案が目立ってくる。クリスマスをロマンチックに過ごす強制が弱まるのと、ハロウィンが広がっていくのが同時である。裏表でつながっている。ハロウィンはべつだんカップルでなくても参加できるイベントである。入れ替わったわけではない。補完しているだけである。「ハロウィンによるクリスマス脱落人類補完計画」なのだ。どちらも異国の祭りだからだろう。

クリスマスは、戦前1928年から1936年(昭和3年から昭和11年)の日本でも、大騒ぎしていた。1936年のクリスマスシーズンに詩人の萩原朔太郎が「クリスマスの悲哀」という一文を東京朝日新聞に寄せている。彼はかつて、この騒ぎを毛嫌いし、百貨店の前で「このタワケモノメら!」と怒鳴ったことがあるそうで、ほとんど危ない人ですが、その後、この「クリスマスの祭り」を認めたほうがいいと考えるようになっている。その心情を記している。

都市のサラリーマンには祭りがないのだ、と朔太郎はいう。むかしは、神田祭などが江戸の民の自分たちの祭りだったのだが、それは土地に生まれ育った者たちのものでしかない。明治末年以降、都市への流入者が莫大な数となり、土俗的祝祭と無縁の住民が増えた。その流入民の祭りとして、輸入文化であるクリスマスで騒ぐことに意味がある、というのだ。とても鋭い昭和11年の指摘だとおもう。東京なり横浜なり大阪なりの都市部に人生の途中から移り住み、そこで後半生を過ごす人たちにも「祭り」は必要である。でも地生えの人間でないから、土地の祭りには参加しにくい。だから土俗性がまったくない〝外来の祭り〟に都市生活者が乗っかった。軽い。でもその軽さが、故郷を離れた都市生活者にとって必要だったのだろう。

明治末年から、クリスマスがそれを一手に引き受けていた。ただ、ここ20年で「ロマンチックに過ごそう」という不思議な祭りとなってしまったので、その受け皿としてハロウィンが出てきたのではないか。外来の祭りだから気楽だというところがいい。伝統やしきたりやタブーがない。日本のクリスマス騒ぎは、すでに100年以上の伝統がある。でも誰もその伝統は気にしていない。そこがいい。ハロウィンはその都市民の祭りを補完している。

「土俗祭りを持たない民の気軽な祭り」として残り続けていくのがいいとおもう。目立たないかぎり、そんなに叩かれることはない(目立つと叩かれます。ゴミはみんな持ち帰りましょう)。

※現代ビジネス なぜハロウィンは日本でこれほど大ブームになったのかより参照

「ハロウィンによるクリスマス脱落人類補完計画」とは面白い表現ですね。ハロウィンのイベントが少しずつ日本で普及、認知されていく過程が分かりやすくまとめられています。ハロウィンは軽くカジュアルに楽しめ、若者や小さい子どもがいる家庭広がりを見せ、時代の流れで出てきたSNS(FacebookやInstagram、TwitterなどをはじめWeb上で社会的ネットワークを構築可能にするサービスでコミュニケーションや発信などを出来る。)などの普及もあり、急激な広がりを見せます。そして街で仮装を楽しむ人達が溢れる様になったのです。

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ハロウィンのイベントが年々問題視されるように

2018年のハロウィンの飲酒・暴徒化の問題を踏まえ対策をしてもなお問題は起こります。

ハロウィンでの警備や対策に市民の血税1億円が投入されDJポリスや機動隊が数百人規模で警戒しました。


真面目に収めている税金が。。。

東京渋谷のハロウィンでは痴漢や暴行の疑いで少年5人を含む9人が逮捕されました。この人混みやイベント規模を考えると水面下の被害はもっと大きいでしょう。

このイタズラは許されない犯罪行為ですが、ハロウィンの起源や意味を知っている人からしたら滑稽な内容です。こういった馬鹿げた行為がなくなることを願います。

人混みで集まったところでは治安が悪化し、ゴミが散乱し荒れ放題です。逮捕者も出て大変なことになってニュースにもなりました。

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そんな中ハロウィンで汚れた街をきれいにする参加者も

ハロウィンの参加者が全て悪いわけではありません。ハロウィンを楽しんだ後、きれいにする素晴らしい人たちも現れています。

ハロウィンの仮装でバックトゥザフューチャーのマーティ・マクフライとドクことエメット・ブラウン博士、そして愛車のデロリアンをしています。最後ゴミ拾いをして未来に帰ったとの事ですが素晴らしいハロウィンの楽しみ方をされていますね。Cafe&Bar BIG FISHの方々です。お近くの方は是非行ってみてはいかがでしょうか??

ハロウィンを参加する人は最後、きれいにして帰るよう習慣化すれば素晴らしいイベントになるでしょうね。

汚す参加者もいれば、きれいにする参加者もいます。良い行動はこれから広がり、日本人の良い美しさが世界に広がればよりハロウィンは素晴らしいイベントになるでしょう。

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ハロウィンコスプレ

ハロウィンのコスプレを楽しんだ皆さん、一体どんなコスプレをしたのでしょうか!?

ハンター×ハンターのヒソカ。

バイオハザードシリーズのウィリアム・バーキン。クオリティ高っ!

コチラは鬼滅の刃の竈門炭治郎。

コチラはヲタ芸!

何かわからないがでかい!怖い!

北朝鮮!

猫も魔女っ子に(^^♪

 

ねとらぼエンタ シンプルにみんなすげぇ! 「池袋ハロウィンコスプレフェス2019」全力フォトレポート 「鬼滅の刃」コスや銀髪ケモ耳の宇垣美里が話題 (1/4)より参照

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芸能人・有名人もハロウィンのコスプレ

なんだかんだで芸能人や有名人もハロウィンのコスプレを楽しんでいるようです。

橋本かんな

ヴァンゆん

叶姉妹
https://ameblo.jp/kanosisters/entry-12540685344.html

辻希美
https://ameblo.jp/tsuji-nozomi/
https://ameblo.jp/tsuji-nozomi/entry-12540931287.html?frm_src=thumb_module

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地方でもハロウィンは活性化

地方の愛媛県松山市でも同じく盛り上ってます。日本全国ハロウィンが迷惑行為の無いように楽しく広がればいいですね。

 

皆さん、迷惑をかけずに楽しく盛り上がってくださいね。

大街道のハロウィン公式イベント

愛媛県松山市のイベントです。安心して楽しめる公式のイベントも楽しんでみてはいかがでしょうか??お子様やファミリーでも安心して参加できます。大街道ハロウィン2019 仮装パレードやコンテスト、ワークショップ、ハロウィン絵本読み聞かせなどお子様やファミリーで楽しみやすいイベントです。

以上、【日本のハロウィンがカオス!ハロウィンを正しく知り楽しむ方法】でした。ハロウィンの認識を正しくし、日本人らしいハロウィンを楽しみ独自のハロウィン文化を築いていければいいですね。

この記事が良たった!という方は是非シェアをお願いします。ハロウィンが素晴らしいイベントになっていくように広めてくださいね。最後まで読んで頂き有り難うございました。

 

コチラの記事もあわせてご覧ください。

・知らないと恥ずかしいハロウィンの5つの常識

 

●参考サイト
・KAI-YOU「渋谷ハロウィン2019」現地で感じた平和と混沌 路上飲酒規制の効果とは?
・文春オンライン ハロウィーン飲酒禁止でも渋谷を埋め尽くした人、人、人……10.31渋谷ルポ
・朝日新聞DIGITAL 渋谷ハロウィーン路上飲酒禁止に 酒類全般の販売自粛も

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